気ままに書くブログ

掃き溜めゴミ処理場みたいなところです。

自分の証明をしないといけないのが辛い

ここ数年のどれだけ『自分が』アニメ・漫画・映画・曲などの作品を愛しているかの語り合いに嫌気が差してきました。

『自分が』っていうのが一番嫌なポイントなんです。いかに『作品が』凄いのかここはどういう意図があるのか、色んな解釈を聞いて自分の頭の中の視野を広め語り合うのが楽しいと思っている人間なので、『絶対的に自分が考えている好きの形が一番であり、その証明を周りに押し付けた方が勝ち』という楽しみ方をされてる人に対して疲れてきちゃったんです。

「そんな他人の気持ちを聞いてるだけで疲れるのであれば、元々その人よりも情熱や愛情がないんだよ。」と言われてしまいそうですが、別に他の方の意見を聞く事自体は好きなんですよ。

むしろ、一つの作品という同じテーマで様々な考えが手に入れられるなんて楽しいと思います。一回きりの人生、私1人分の脳みそと時間しかない人生なのに、沢山の人と関わる事で様々な人生の価値観が部分的にでも手に入れられるなんて凄い事だと思うんです。

それに、作品というものは半永久的に残るものですから、例えば私は小学生の頃に好きになり、今でも追いかけてるアーティストさんがいるのですが、初めてそのアーティストさんを好きになってから十数年経った今、現在の小学生は私が小学生だった頃ものすごく幼かったか、生まれていないかのどちらかです。けど、そのアーティストさんの曲はネット上にも残り続けていますから、きっと過去の私と同じように感動してる小学生の子が今いると思うんですよ。私からしたら未来の子でその子たちからしたら私は過去の人です。同じ作品を通して、そうやって過去と未来の人間が繋がるというポイントもこれまた楽しいと思うのですが、いかに『自分が』1番かを証明する為に古参という名で、マウントを取ろうとしたりする人も居たりするじゃないですか。確かに、昔から応援してるのは凄い事ですし、その人たちがいたからってのは絶対的にあると思います。けど、未来の子達はまだ知る機会すら与えられてない可能性だってある訳ですし、年齢関係なく同い年の人だろうと年上だろうと、それぞれの環境だって違います。自分の証明をしたいという理由で他の人の好きだという気持ちの量を奪うだなんて寂しい気がするんですよね。

(個人的にマウント取りたがる古参と礼儀知らずの新参が多いコンテンツは廃れるか荒れてるかのイメージが強いです。偏見ですが。)

 

「じゃあ、そういう人たちを避ければ良いじゃん」っていう事も言われちゃいそうですが、それが今の世の中難しくなってきているんですよね。

私も自分と合わない人は絶対に居ると思うので、嫌なら見なきゃ良い関わらなきゃ良いっていう考えは賛成します。なので、SNSは好きな人だけをフォローして誰かと会話をする事はありません。せいぜい好きなアーティストさんにツイッターでリプを送ったり感想を1人で呟くくらいです。

他者との繋がりがない奴からリプが送られてくるのって怖がられてないかなと不安になったりもするんですが、過去にこっそり応援してた人が1人のアンチのせいで引退して作品も全消ししたことがあり、とても後悔しているので応援している気持ちは伝えたいと思って送ってます。

 

けど、そうなると嫌でも関連で見えてしまうし、あちらサイドもこっちが見えてるので来るんですよね。ただ、仲良くして下さったり作品について語り合えたりする方もいるので一概に嫌とは言わないんですが、時々敵を見つけたごとくのように押し付けてくる人はいるんですよね。それが物凄く嫌でやめて欲しいんです。

おしくらまんじゅうをずっとされてる気分なんです。キャッチボールがしたいんです。

もう、ただの愚痴ですね。最初から愚痴のつもりで書いてはいますが。

 

そして、公式がやたらファンに対して数字を煽いでいるのを見てるともやっとしますね、正直。

まぁ、商売である以上綺麗事を求めるのは酷だと思うし、むしろお金を稼ぐことは生きる上で必須だと思うので良いんですが、なんでしょうね。なんか、なんか寂しいんですよね。一つのテーマで繋がる感覚が薄れてる気がして。好きという気持ちに対して位をつけられてるように感じて。

でもきっと、私がそっちサイドの楽しみ方を知らないって事もあるんだと思います。

具体的に自分の好きという想いの形が証明される事によって、応援している気持ちが見えるのが良い人も居るんでしょうし、居なくなれとかそんな過激なことは言いません。

ただこういう証明したくない奴もいるので、隅っこでいいので、もがく隙間くらいは残しておいてほしいです。どうか、怪しい奴扱いしないで欲しいです。

 

私は作品を通して自分を証明したいんじゃなくて、映画のスクリーンを見て影になっている観客のようになっていたいんです。あくまでも主役は作品とそれを創り上げている方々だと思うんです。作品に溶け込んでいたい奴もいるんです。そういう奴もいるんです。